昔ながらの「お風呂屋さん」

全国的には「銭湯」というのが一般的ですが、「お風呂屋さん」というのが津の言い方でしょうか。津にも昔は多くのお風呂屋さんがありましたが、内風呂が多数を占める現代ではお風呂屋さんは風前の灯火となりつつあります。

 

私は津市柳山で育ちましたが、小学生の頃(昭和40年代)は近くに3軒のお風呂屋さんがありました。自宅に内風呂もあったのですが、時々大きなお風呂に入りたくて通ったものです。また、秋の津祭りで、神社の神輿(私の場合は岩田の大市神社でした)を担ぐと、駄菓子のセットと「無料入浴券」がもらえたので、祭りの日の夜はお風呂屋さんに行きました。

 

高校在学中も、校舎で寝泊まりするクラブの合宿の際、風呂はチャリで市内のお風呂屋さんに出かけました。あの頃、母校から一番近かったのが八町にあった「紅梅湯」でした。今は閉店して更地になっています。

 

少し足を延ばすと、乙部に「敷島湯」がありました。ここは今も健在で、「薬湯」なる茶色の湯が入った浴槽もあります。

 

10月に「みそカツは津市が発祥の地」で紹介した上弁財の「カインドコック・カトレア」の向かいには「国分湯」があり、こちらも健在です。というか、旧津市内にはこの2軒くらいしか残っていないようです。

 

 

スーパー銭湯は白塚や高茶屋にできていますが、昔ながらの「お風呂屋さん」にも頑張っていただきたいものです。

 

文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ