郷土本が元気です

昨年末に津の本屋の話題を掲載しましたが、今回はその本屋にある《郷土本》をご紹介しましょう。

 

昨年末に発行され、今のところ好調な売れ行きを示しているのが『三重弁やん』です。

 

著者は神田卓朗さん。大阪出身で長らく岐阜で放送関係に従事していた方ですが、縁あって皇學館大学の教員になり、そこで三重県の方言のおもしろさに気づき、学生を動員して方言の本をまとめられました。ちょっと違和感のある記述もありますが、別所書店の1月の売上は、各種全国的人気書を抑えて第1位になったようです。

 

次は地域雑誌『Kalas』。33号とあるように、季刊ながら根強い人気のある雑誌です。津市に関係する人・モノの話題ですが、関係があると県外や国外にも出てしまう、自由奔放な雑誌です。編集部は栄町の四天王寺会館にあり、古本屋も経営しています。津市の活字文化に大いに貢献していると感じています。

 

 

最後は『Loupe』です。これは年1回の発行で、11月の三重大学大学祭に合わせて発行されます。というのは、この雑誌、編集などすべて三重大生が行っており、三重大学から徒歩あるいは自転車で行ける範囲の紹介雑誌なのです。学生が取材・編集しているので内容は甘めですが、頑張っているところは良しとしましょう。

 

 

他にも、伊勢市で発行している『NAGI』は三重県全域をカバーしていますし、松阪市の『Simple』も情報マガジンとして根強い人気があります。

 

 

帰省の際には郷土の本もぜひ購入してください。

 

文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ