何があったところでしょうか?

写真1は、津駅北で、現在は三重交通バスの駐車場になっている場所です。単なる更地に見えますね。仕方ないです。

写真2は、同じ場所から国道23号線方面を見たところ。昔に比べると、道が拡張されています。

写真3は、さらに国道を越えて桜橋方面に入ったところです。以前は「サカエ湯」というお風呂屋さんがありましたが、残念ながら数年前に廃業し、外観だけが残っています。

 

さて、問題です。この3枚の写真の共通点は何かおわかりでしょうか。

 

実は、これらはかつての近鉄伊勢線、もっと前は伊勢電気鉄道(通称「伊勢電」)が走っていた線路跡です。

 

写真1の場所には部田(へた)駅があって、数年前まではプラットフォームの一部が残っていました。今はご覧のように更地になっていますが……。写真2は、部田駅を出て左に急カーブしていたところ、国道を渡って今度は写真3のところで右カーブしていました。そのあとは南進して安濃川を渡り、観音さんをかすめて松阪・伊勢方面へと走っていました。

 

今でも残る「近鉄道路」の通称は、この線路跡に由来しています。

(つづく)

 

文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ