近鉄伊勢線を辿る

写真1は国道23号線、塔世橋のすぐ河口側左岸。写真2はその対岸の右岸。

左岸で堤防の一部に出っ張りがありますね。実はこの部分に近鉄伊勢線の鉄橋がありました。18年ほど前まで、この先の川の中に橋梁の残骸があったのですが、これはすでに撤去されています。右岸の方は名残もほとんどありません。

 

伊勢電鉄~近鉄伊勢線は、前便でお伝えしたように、栄町を国道23号線の東側をほぼ平行に走り、安濃川を渡ります。その先は、国道23号線の塔世橋南詰の次の信号あたりで東側、海側にカーブしていきます。

 

写真3

写真3がそのカーブ付近。道路の両側に縁石があり、余裕があるのは鉄道時代の名残です。この付近には「津新地」駅もあり、大門への最寄り駅でした。津新地駅の開業初日に電車が車止めにぶつかるというハプニングもあったようです。

 

このハプニングの話は、母校の大先輩である七里亀之助さんの著書『わしらの時代』(津のほんの本、三重タイムズ社発行、1989年3月20日初版)に出てくる話です。

 

 

津新地から先は次の機会を待て(なんてほどのもんやありませんけど)。

 

文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ