石水博物館

前々回に少し触れましたが、川喜田半泥子についてもう少し。

 

西の半泥子、東の廬山人と称された趣味人ですが、川喜田家の跡取りであり、津市議会議員や三重県会議員を務め、百五銀行頭取にもなった政財界の顔でもありました。

 

川喜田家は元々津市納所町の出で、その後分部町に移り、それから今の半田千歳山に邸宅を構えました。

 

その千歳山の邸宅跡に2011年に開設されたのが「石水博物館」です。HPはこちらから。

 

写真1

元々、石水会館として岩田橋北詰、昔の百五銀行本店の場所にあったのですが、所蔵品をまとめて新たに博物館としてリニューアルしました。

 

写真1はその外観です。

 

今月から7月まで企画展「川喜田半泥子のやきもの入門−茶陶のいろは−」が開催されています。

 

半泥子自らの作品に加えてコレクションしていた作品、また掛け軸も展示されています。

 

絵心もあり、これは津中学時代に藤島武二先生の薫陶を受けたものだそうです。

 

中には戦時中に京都で三千家(表、裏、武者小路)の家元とお茶会をした時の資料もありました。

 

母校の大先輩にこのような文化人がいることは、誇りですね。

 

写真2と3は館内から見た景色です。今の時期は青紅葉が美しいです。

 

場所は少しわかりにくいですが、JR阿漕駅から駅南にある踏切を渡り国道165号線を久居方向へ、半田池の手前を左に入ると道なりです。

 

国道には石水博物館と、料亭はま作の看板が出ていますので、それを目印にしてください。

 

写真4

入館料は500円で、JAF会員証を示すと400円になります。

 

GWに帰省されたときに少し寄ってみてはいかがでしょうか。

 

写真4は今の津偕楽公園です。桜と躑躅が終わりましたが、藤とサツキが見頃になってきました。

 

 

 

文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ