熊野(後編)

全国的にオミクロン株の感染状況が悪化してきていますが、同窓の皆様もお気をつけてください。

 

前回、尾鷲から熊野の入り口、鬼が城まで行きましたが、今回はさらに南下しましょう。

 

写真1

 

鬼が城を過ぎると熊野市の中心部、木本(きのもと)です。このあたり、国道42号線は海岸沿いを走り、そのすぐ山側(西)に集落とJR紀勢線が走っています。

 

木本の町並みを過ぎるあたり、海岸にあるのが写真1の獅子岩です。

 

南下している時はわかりにくいのですが、逆に北上してみると、確かに獅子が吠えているような造形です。

 

後にも記載しますが、熊野大花火大会の時には、この獅子岩の向こう、鬼が城からの打ち上げ花火が抜群の景色になります。

 

 

写真2

獅子岩から少し南にあるのが花の窟(写真2)。イザナミノミコトを祭る花の窟神社、一見、切り立った岩に綱がかかっているだけですが、最も古い形の神社と言われています。

 

https://hananoiwaya.com/hananoiwaya/iwaya_index.html
(花の窟・花窟神社)

 

その前に道の駅があり、こちらで休憩や食事、お土産の買い物もできます。

 

この辺り、長い直線的な海岸が続きます。志摩半島から熊野の入り口まではリアス式海岸ですが、ここは熊野灘、黒潮が作る海岸です。

 

 

 

写真3

七里御浜と言われるように、熊野から県境の熊野川河口まで30キロ近い直線海岸です(写真3)。

 

とはいえ、ここは黒潮が海岸すぐ近くまで来ており、深い海になっているうえ、黒潮に乗って東北から北海道まで流されるので遊泳禁止です。

 

 

毎年8月17日、お盆の送り火に行われているのが熊野大花火大会。もとは地元の人たちによる初盆の送り火だったのですが、今では全国的にも有数の花火大会になりました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=k0rrL5Ywjiw
(三重県・熊野大花火大会・獅子岩編)

 

残念ながらコロナ禍のため2020年から中止となっています。来年こそ、再開してもらいたいものです。

 

なお、開催は8月17日が基本なのですが、天候や、船から打ち上げる花火もあるため海上の状況により延期されることがしばしばありますので、ご注意ください。

 

 

写真4

写真4は木本から奈良・和歌山県境に向かい、熊野山中の入り口にある丸山千枚田。

 

 

景色も素晴らしいのですが、棚田のオーナー制度があり、ここで田植え、虫送り、稲刈りを楽しむこともできます。

 

 

少し遠いのですが、行く価値はあるところです。なお、来年度にはJR特急南紀が新型車両に置き換わる予定もあります。

 

文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ