中央構造線

同窓会の皆様は、6月第1週の豪雨で被害は出なかったでしょうか? 金曜日から土曜日午前中まで東海道新幹線が止まるほどの豪雨でした。

 

三重県では金曜日の午後に線状降水帯が志摩半島付近に発生しました。伊勢市の内宮おはらい町では多くの店先まで浸水したほか、今年初めに紹介した鳥羽市の答志島では桃取と答志を結ぶ幹線が土砂崩れで不通になりました。

 

金曜日の午後はめったに止まらない近鉄まで明星から鵜方まで運休したくらいでした。津近辺では大きな被害は出ていませんが、土曜には安濃川の流れが濁流になっていました。

 

さて、今回の話題は中央構造線です。

 

それって、地理や地学で勉強したような気がしますが、改めて紹介しますと、関東から九州まで総延長約1,000kmに及ぶ日本最大の断層です。

 

この中央構造線は三重県を横切っているのですが、それは西は高見山、東は伊勢の勢田川河口近くまであります。

 

このうち、松阪市飯南から飯高にかけては、櫛田川に沿って中央構造線が走っているため、川岸が断層になっているのです。

 

写真1は国道166号線沿いにある道の駅茶倉。つつじの季節に行ったので、きれいに咲いています。

 

写真2は道の駅茶倉の展望台から見下ろした櫛田川と、その橋。

 

対岸にはリバーサイド茶倉があり、こちらはキャンプ場になっています。

 

写真3が中央構造線の断層が見えているところです。ブラタモリならタモリさんがすごく喜びそうですね。

 

このような断層が櫛田川に沿って続いています。

 

写真4は橋から見た櫛田川。左に見える建物がリバーサイド茶倉です。

 

茶倉の名の通り、この辺りではお茶の生産が盛んで、飯南茶のブランドで売っています。

 

津からですと車で行くしかありません。一般道を松阪市内から抜けるか、伊勢道の勢和多気インターチェンジから国道166号線に入るルートがあります。

 

お好きな方は奈良県から高見峠を越えて入る方法もあります。あまりお勧めできませんが。

 

これからリバーサイド茶倉では紫陽花が見頃になります。一度いかがでしょうか。

 

次回は、飯高に向けて足を延ばしましょう。

 

文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ