前回の続き、伊勢街道の栗真近辺を歩きます。
逆川神社を過ぎて南へ少し歩くと「清酒・寒紅梅」の蔵があります(写真1)。街道から山側へ30mほど入ったところにあります。1854年創業で、170年以上の歴史のある酒蔵ですが、今の社長の代になってから自社ブランドの確立を目指し、なんと今年は「寒紅梅・純米吟醸・山田錦50%」が市販日本酒品評会SAKE COMPETITIONの純米吟醸部門で1位となりました。また、地元の三重大学生物資源学部と共同で開発した「清酒・三重大学」も販売しています。
栗真中山町交差点を越えて再び国道の海側へ。少し歩くと右手に古民家カフェ「マチヤノオミセ」があります(写真2)。オムライスやオムカレーが売りのちょっとおしゃれなお店。三重大学の女子学生に人気だそうです。
さらに南へ行くと三叉路、というかY字路があり、大きなな常夜灯(写真3)があります。これは津市内から北へ向かう時に、伊勢街道と通称白子街道が別れるところです。右へ行くと白塚から豊津を経て千里へ、左へ行くと伊勢街道です。
更に南へ行き、国道と合流するところ、栗真町屋町に三重大学があります。かつて、正門は国道から少し入ったところにありましたが、近年、国道沿いの家屋を買収して、国道に面した新しい正門を作りました(写真4)。今でも母校出身者が最も多く進学する大学であり、学長も母校の出身です。
栗真小川町から町屋町まで、1時間余りで歩くことができます。地味ですが味わいのある散歩コースです。
文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ
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- 写真3
- 写真4