久居

9月最初の週末は、台風15号の襲来でした。三重県内では鉄道の運行への影響はあったものの、幸いそれ以外の被害はほとんどありませんでした。

今回の話題は久居です。20年前までは久居市、その前は一志郡久居町でした。藤堂家の分家、久居藩の城下町です。今では陸上自衛隊第32連隊津駐屯地の街のイメージも強いのでしょうか。自衛隊の基地は近鉄久居駅のすぐ東隣にあります。かつてここには国立津病院もあったのですが、白山町にあった国立療養所清澄園と合併して、今はその名もNHO三重中央医療センターとなり、伊勢道久居インターの近くに移転しています。

久居の中心地は久居駅の西側でしょう。城跡は跡形もありませんが、町名に古い歴史を感じさせられるところがあります。旅籠町とか東鷹跡(ひがしたかと)町とか。この辺りを歩いてみましょう。

旅籠町の道沿いには古いお店が並ぶところがあります。写真1はその一つ、別所薬局。そしてその隣には文房具の前田商店(写真2)。実はこのお向かいには久居の洋食の老舗である「いせや」があったのですが、残念ながら今年の6月に閉店しています。

もう一つの久居の洋食屋ブロッコリー(写真3)。ハンバーグで有名で、お昼時には並んでいます。お隣にはコッペパンのお店もできました。

写真4は履物の店「鈴友」。和服向けの履物のお店です。このようなお店が残っているあたり、久居の文化も侮れませんね(旧津市街の人間の上から目線)。

文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ