今回は津を離れて伊賀市(旧上野市)へ出かけましょう。一応、昔の区分では上野市は母校への通学ができる地域でしたが、実際は上野城の近くにある上野高校(旧制三重三中)に通う生徒が多かったでしょう。
伊賀鉄道の上野市駅(忍者市駅とも言います)から線路を渡って上野城へと向かう途中に旧上野市役所があります。この建物を生かして今年4月にSAKAKURA BASEができました(写真1)。図書館やカフェ、伊賀名産品ショップに加えて宿泊もできるスペースになりました。上野城の中にもお土産屋さんはあるのですが、こちらの方がスペースも広く、品数も充実しています。
上野城や忍者屋敷、だんじり会館など市内の施設を見学して、さあ、食事です。もう一度上野市駅の方面へ戻り、駅前駐車場の向かいにあるのが弐鶴(ニカク)食堂(写真2)。忍者食堂とも言います。ふざけているようですが、実は老舗で、しかもなぜかハラール対応もしている不思議な空間です。お店の入り口の扉が忍者屋敷風で、店内も忍者忍者しています(写真3)。名物は忍者黒カレーうどんですが、ここはもう一つの名物である霧隠才蔵うどんに挑戦。見た目は白いお出汁の中に黒っぽい麺が見え、上にはライスペーパーがのっかっています(写真4)。これで隠れているのでしょうか。伊賀越白味噌ベースのお出汁で、麺は黒米で作られたうどん、具には伊賀牛のすき焼き肉や地元産の野菜、チーズ卵焼きなど多くの品目が入っています。これら具のほぼすべてが麺の下に隠れています。これで1,200円(2025年9月現在)。他では味わうことができない逸品です。地ビールを楽しむこともできますし、伊賀牛のコースもあります。話のタネになるお店ですね。
文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ
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