津市乙部と言えば、津市最大の色街でした。筆者が小さいころには、まだその面影が残っていたような気がします。
昨年ですが、乙部の「生月(せいげつ)」がお店を閉じました。垂水の「はま作」と並び、津を代表する料亭でした。地方政治も料亭で行われていた時代、この両者は「津の夜の議会」とも呼ばれていたそうです。跡地は今のところ更地になっています。生月で使われていた什器類は、一部が大門の茂波に譲渡されたようです。
とはいえ、まだまだ乙部で頑張るお店もあります。「はな房」(写真1)は料亭ですが、ランチ営業やお弁当もあり、カジュアル利用もできるお店です。コロナ禍で大分苦しかったようですが、今でも元気に営業しています。
写真2は「柏木」。はな房さんのすぐ近くにあるのですが、路地を入ったところにあるので少々わかりにくいお店です。ここはお座敷焼肉。火鉢に炭火で松阪牛のあみ焼きやすき焼きを楽しめます。知る人ぞ知る名店ですね。
食べ物以外で明るい話題。かつてあったお風呂屋さん(蓬莱湯)が閉店したのですが、そこを居抜きで買い取って新規開業した朝日湯(写真3)。全国的に廃業が進む銭湯業界ですが、ここのように若い人が新しい集いの場として再開業するパターンも少なからずあるようです。
写真4はかねまさ商店。看板のようにかまぼこ製造店です。地元にしか流通していませんが、ここのはんぺんは昔懐かしい地元の味です。
大門からバイパスを挟んで東側へ。散歩してみてはいかがでしょうか。
文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ
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