伊賀上野:その2

10月下旬になっていきなり寒くなってきました。お体ご自愛下さい。10月11~12日には恒例の津祭りがありました。あいにくのお天気でしたが、津市の人口に匹敵する26万人以上の観客が来たとのこと。また今年も10月17日から19日まで、恒例の上野天神祭がありました(https://ueno-tenjin-matsuri.jp)。だんじりと鬼行列で有名なお祭りで、400年の歴史があり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。と言うわけで、前回に続きまたしても伊賀市(旧上野市)の話題です。

伊賀市中心部に行くには名阪国道を使って自動車で行くのが便利なのですが、ここはひとつ伊賀鉄道(旧・近鉄伊賀線)に乗ってみましょう。近鉄大阪線の伊賀神戸駅で乗り換え。2両編成で、標準軌の大阪線と違い線路幅がJRと同じ狭軌路線です。50年ほど前に西岡たかしさんが歌った「うえのまち(上野市)」がプチヒットしました(https://www.youtube.com/watch?v=jlhHcUnYNCU)。松本零士さんが描いた忍者電車でも有名ですし、車内もレトロで(写真1)忍者の人形が至る所に隠れて(?)います。終点はJRと接続する伊賀上野駅ですが、市中心部の上野市駅(忍者市駅)で降りましょう。実際、伊賀神戸からの電車はすべて上野市行で、伊賀上野へは乗り換えになります。

駅前にはハイトピアという複合施設があります。ここは昔は上野産業会館という名前でした。このハイトピアの隣にレトロな空間があります。その名も上野新天地(写真2)。100mほどのアーケードですが、中には個性的なお店が並んでいます。たとえばうどんのお店「九菴」(写真3)。お昼には行列ができる地元の名店です。普通のうどんもあるのですが、キムチうどんとは珍しい。そしてアルカンタラカレーうどんなるものが。これはトマトベースのカレーうどんですが、このお店以外では味わうことは出来ないのではないでしょうか。

少し歩いて上野天満宮へ。この神社の裏手にあるのが和菓子の「いせや」(写真4)。いわゆる餅屋ですが、素朴で美味しい和菓子を安く提供しています。筆者も上野へ行くときにはほぼ必ずここで買い物をしています。

来年の天神祭り予定はまだわかりませんが、秋の一日、伊賀で過ごしてみてはいかがでしょうか。

文・写真/ふるさと通信員・テツじゃ